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社会という荒野を生きる。 代議制民主主義 選挙ってなんだろう!? 新・国防論 危機管理の死角
尾崎行雄記念財団が選んだ「今年の本」。いずれも咢堂文庫でお読み頂けます。

ブックオブザイヤー2015

 
尾崎行雄記念財団「咢堂塾」では、各分野のトップランナーやエキスパートを講師に招き、塾生に学びの場を提供しています。咢堂塾のみならず政経懇話会、咢堂講演会などで登壇いただく講師の方々は優れた著作の持ち主でもあります。
 2014年より、尾崎財団の講師陣や憲政・地方自治に関わりの深い書籍をピックアップする「ブックオブザイヤー」を制定し、今年で2回目になります。
本年は以下の作品に賞を贈る運びとなりました。
 
選考には以下の3つの基準を設けています。
1.2015年の著作であること
2.咢堂塾もしくは尾崎行雄記念財団にちなんだものであること
3.憲政および地方自治の分野において、すぐれた著作であること
その他、上記の該当に関わらず、受賞にふさわしいと判断されたもの

大賞
18歳からの選挙入門 選挙ってなんだろう!?
(高村正彦/島田晴香著、PHP研究所)
政治全般
代議制民主主義 -「民意」と「政治家」を問い直す
(待鳥聡史著、中公新書)
社会・思想
社会という荒野を生きる。
(宮台真司著、KKベストセラーズ)
国際
危機管理の死角
(小川和久著、東洋経済新報社)
新国防論 9条もアメリカも日本を守れない
(伊勢崎賢治著、毎日新聞出版)

 

選挙ってなんだろう!?

18歳からの選挙入門 選挙ってなんだろう!? 』

著者:高村正彦/島田晴香
発行:2015年(平成27年)11月20日
出版社:PHP研究所

代議制民主主義

代議制民主主義 - 「民意」と「政治家」を問い直す』 

著者:待鳥聡史
発行:2015年(平成27年)11月21日
出版社:中公新書

社会という荒野を生きる。

社会という荒野を生きる。』 

著者:宮台真司
発行:2015年(平成27年)10月24日
出版社:KKベストセラーズ

危機管理の死角

危機管理の死角』 

著者:小川和久
発行:2015年(平成27年)7月31日
出版社:東洋経済新報社

新・国防論

新国防論 9条もアメリカも日本を守れない』 

著者:伊勢崎賢治
発行:2015年(平成27年)11月27日
出版社:毎日新聞出版

2015年の選考および決定について

「18歳からの選挙入門」ですが、今年6月に可決された改正公職選挙法により、選挙における投票年齢が18歳に引き下げられます。新たな有権者に向けての政治入門として、尾崎財団の設立趣意でもある有権者啓発への期待から大賞に決定しました。
 
「代議制民主主義」は、前述の大賞作品に対する「有権者の成熟」に最適なテキストとしての評価が高く、惜しくも次点となりました。「代議制民主主義はもはや過去の政治制度なのか」という争点を軸に、現代の政治システムが抱える課題と展望・提言が高く評価されました。
咢堂塾の講師として毎年登壇頂いている宮台真司・首都大学東京教授の最新刊「社会という荒野を生きる。」は、近年の社会問題を広範囲にわたり独自の視点で批評する文体が評価を集めました。出演ラジオ番組のテキスト化ということもあり、話し言葉で軽快に進むテンポは今年の社会事象を総覧する意味で、「ブックオブザイヤー」の称号がもっとも相応しいという意見も寄せられました。
 「危機管理の死角」、そして「新国防論」は、ともに軍事や国際紛争問題の分野で第一級の知見をもつそれぞれの著者の最新刊になります。
「危機管理の死角」は軍事やインテリジェンスの要素をベースに、一般企業におけるリスクマネジメントのあり方を検討する上でも有益な指標が多く示されている事が評価に繋がりました。
「新国防論」は、今年の国会法案で最大の話題となった安保法案(平和安全法制整備法ならびに 国際平和支援法)に対する、国際紛争問題の第一人者によるメッセージとして注目を集めました。とりわけ、自衛隊の国際活動に直接つながる国際平和支援法に関しては、国際法の視点から見た法制上の限界点や課題が独自の視点で語られ、日本の国際貢献のあり方に一石を投じる一冊であると高い支持を集めました。